重機を使わない!チェンソー・ロープ・人力による特殊伐採
投稿日:2018.03.26七二会では、林業・情報発信・IT教育に力をいれています。
林業に関しては、ノウハウが無かったため苦労しましたが努力の結果が形になってきました。
七二会での特殊伐採は初めてでしたが、3月25日に4日間の作業を無事に終えることができました。
4日間とも2名が登り作業をしています。一人は固定で作業しましたが、新たな助っ人が交代で参加して、4日間で4名が木の上に登り職人の技を披露しています。特殊伐採と言っても作業者に個性があり、依頼者や見学者を魅了させた4日間でした。
特殊伐採と言えば、クレーンを使った作業が一般的です。
そのため重機が入れないような場所での作業はできないと思われていました。
ロープで固定したあとに、チェンソーで伐ります。
これだけで200kg程度は、あると思います。ロープと人力で道路下まで移動させます。
今回、作業をさせて頂いた場所
重機が使えないため業者に依頼をしても断られるような場所でした。ケヤキ3本の手入れです。
歩行者が安全に歩けるように手入れをしました。
- 周りが民家(枝の下も民家)
- 重機が入れない場所
- 御神木ぐらいの巨木
- 半分以上は斜面で重機なしでの搬出が難しい場所
遠くにあると枝が細く見えますが、近くに枝をおろすと巨大な丸太に代わります。不思議です。
丁寧に何回も分けておろしました。チェンソーで受け口と追いを入れます。
最後は、手で優しく押します。
下は民家の屋根になるため、ロープで手前まで引きます。
最後は、樹木を保護するため伐った枝に保護塗料を塗ります。愛情たっぷりです。
もうすぐ七二会での任期が終わりますが、このような大きな仕事を依頼して頂き嬉しく思います。
私は林業士として地域とプロの林業家との調整役として協力させて頂きました。
依頼者も今回のような特殊伐採をすることは躊躇したと思います。私は既に特殊伐採を経験しているため出来ると思っていましたが、経験がない方にとって不安だったと思います。
ともかく依頼者の期待に応えられるように頑張りました。
任期中に特殊伐採の実績ができました。今後も七二会の林業に少しでも貢献できるように頑張ります。
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